ここに遊びに行ってびっくりしたのは、全部の座席ブースが、試着室みたいにカーテンで囲われているというところです。
レースカーテンで店の中が細かく区切られているので、ピンサロみたいです。
ときどき、顔を赤くした女の子が飲み物のおかわりをとりに行こうと、カーテンの隙間からでてきて、なかにはキャミソール・ドレスの肩ひもがズリ落ちて服が乱れているのを直しながら出てくる女の子もいて、“この中では、いったいなにをやっているんだ!?”と気になりました。
女の子にカーテンレースで囲まれているひとつのブースに案内されて、壁を背にして座った瞬間、たまたま、向かいにあるブースのカーテンのなかに、ドリンクをもった女の子が吸い込まれて行きました。
その時にカーテンが揺れて中の様子がちらりとみえて、一瞬、抱き合っているお客さんと女の子の姿が見えて、びっくり。
私の横に座った女の子も、その光景を目撃したようで、思わず二人で顔を見合わせましたよ。
そのとき、我々の飲みものを席に置き終えたスタッフが、シャーッとブースのカーテンを閉めて。
たちまち、ブースの中には我々だけになりました。
まわりの音は聞こえてくるのだけど、世界にいるのは我々だけ、というような感覚。普通に飲むのも、散々やったゲームをするのも、もちろんおさわりをするのも、いつもと何かちがいました。子どものころ、近所の女の子を押し入れに連れ込んでお医者さんごっこをやったときの記憶がよみがえりました。背徳感みたいなものがあるからでしょうか、年甲斐もなく興奮してしまいました。
とても面白かったです。